子供の晴れの舞台である発表会では、ドレス選びにも熱が入りますよね。
発表会となると、デザイン以上に演奏しやすいかが重要になります。見た目や色が良くても、手や足が動かしにくいと本来の実力を出せません。せっかくの一日が台無しになるのは避けたいところ。
そこで本記事では、子供の発表会用ドレスについて、サイズや素材などの選び方を解説します。楽器によって気を配るべきポイントは異なるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
子供の発表会用ドレスの選び方:①ピアノ
ピアノの場合、着席した状態で両腕と足を使い演奏することになります。これを前提に、ドレス選びのチェックポイントを項目別に見ていきましょう。
サイズ
アームホールや首周り、背中周りの締め付けがきついドレスは、動きに制限が生まれるのでピアノ演奏に適しません。胸囲が実寸+10cmぐらいの、少しゆとりのあるサイズがおすすめです。
着丈については、ペダルを踏むために、ふくらはぎぐらいに留めておくのがよいでしょう。
また、タイトなスカートだと着席の際に裾が上がりすぎてしまう点にも注意が必要です。
素材
サテン生地は光沢があって華やかですが、つるつるしているため、椅子に座ると滑りやすさを感じることが多々あります。シルク製品も同様に美しいものの、少し水に濡れただけで輪染みができてしまいます。これらの素材は避けるのが無難です。
スカートをふくらませるためにパニエを着用する場合、ハードチュールタイプだとごわごわして集中できない可能性があるので、柔らかなソフトチュールタイプを選びましょう。
色
子供向けドレスの色は、王道のピンクや赤、黃、緑、水色といった、華やかな色が一般的です。ステージ映えもばっちりですよ。
淡い色も落ち着きがあって良いのですが、強い照明の下では白飛びしてしまうことがあります。この点はホールの特性次第であり、照明が強いホールで演奏する場合は、彩度の高いカラーがおすすめです。
装飾
フレアスリーブのデザインや、長袖で袖口にフリルが付いたデザインは、先端が腕や手に引っかかり演奏の妨げになるかもしれません。発表会であれば、ノースリーブか装飾なしの半袖にしましょう。
スカート部分については、リボンや花などの立体的モチーフが装飾されていたり、ふんだんにビジュー刺繍が施されたりしているデザインを避けましょう。着席して演奏することに向いていません。
靴
靴は、つま先と踵をしっかり覆えるストラップ付きのフォーマルタイプがおすすめです。そして、ヒールは高くとも3cmまでにして、ピンヒールを避けましょう。ペダルを踏む際に安定感が出ますし、靴が脱げにくくもなります。
また、素足で履くと靴擦れを起こすため、靴下やタイツを着用した上でサイズ選びをしてください。
子供の発表会用ドレスの選び方:②バイオリン
ピアノとは違い、バイオリンは立って演奏することがほとんどです。左肩で楽器を支える点も、ピアノとは大きく異なる点といえます。
これらを踏まえ、バイオリン発表会用のドレスのチェックポイントを見ていきましょう。
サイズ
左肩でバイオリンを固定し、右腕を大きく動かして演奏するため、アームホールと背中周りのゆとりを確保したいですね。
丈に関しては、足首くらいまでの長さがあっても問題ありません。靴が隠れるほどのロング丈は、移動の際や演奏中にもつれてしまう恐れがあり危険です。
また、タイトすぎると全身の動きに支障が出る点にも注意が必要です。
素材
滑りやすいサテンやシルクを肩周りに用いたドレスは避けましょう。バイオリンを支えられなくなります。
色
ピアノと同様、鮮やかなビビットカラーや明るいパステルカラーが人気です。
バイオリンは立って演奏するため、ドレスの全体的なデザインが客席からよく見えます。なので、上半身と下半身で色が違うバイカラー、色調がじょじょに変化するグラデーションカラー、そして柄物のドレスなどもステージ映えしやすいです。
装飾
リボンやレースのほか、ビジューなどの立体的な刺繍を左肩に施したドレスは、バイオリンの安定性の妨げになるためNGです。大ぶりなパフスリーブも避けた方が無難といえます。
バイオリンの場合、左肩周りがすっきりとした、シンプルなデザインを選ぶとよいでしょう。一方で、右肩だけに装飾が付いたドレスをチョイスするのもおしゃれです。
スカート部分については、凝ったモチーフが付いていても問題ありません。
靴
演奏中には一定時間立ち続けることになるため、安定感があり疲れにくいデザインを選びましょう。
基本は、つま先から踵までしっかりカバーされたフォーマルシューズです。ヒールは長くとも3cm程度で、ハイヒールやピンヒールは避けてください。
靴のフロント部分に装飾があると、華やかでステージ映えがしますよ。
子供の発表会用ドレスは曲の雰囲気に合わせるのも大事!
ここまで機能的な面での選び方を解説してきましたが、演奏曲の雰囲気に合わせるという情緒的な面もまた大切です。ドレスも発表の一部であり、選曲や演奏、表情などと噛み合ってこそ全体で良い表現ができるのです。
例えば、ディズニー曲を演奏するのであれば、ポップだったり活発だったりするイメージのドレスをチョイスするなど。ドレスショップでは、ディズニープリンセスたちをモデルとしたラインナップが展開されています。チョイスの参考にしてみてはいかがでしょうか。
子供の発表会用ドレスはレンタルか購入か、どっちがいい?
ドレス選びで迷う要素のひとつに、レンタルか購入かというのがありますよね。まず、それぞれのメリットとデメリットを整理しましょう。
レンタルのメリットとデメリット
メリット |
・短期的には購入よりもリーズナブル ・子供の成長に細かく対応できる ・発表会ごとに違うドレスを選べる ・手入れや保管の手間がかからない |
デメリット |
・着用回数が多いとかえって割高 ・理想のサイズ感を得るのが難しい ・緊急だと手に入らないケースも多い ・届くまでドレスの状態が分からない |
購入のメリットとデメリット
メリット |
・着る機会が多いのならレンタルよりもお得 ・バリエーションやサイズが豊富 ・新品を着用できる ・思い出として残せる |
デメリット |
・短期的にはレンタルよりも高い ・子供の成長とともにサイズが合わなくなる ・ドレスのバリエーションを出すには相応の費用がかかる ・手入れや保管の手間がかかる |
結局、レンタルか購入か?
上の表から、どちらも一長一短なのがお分かりいただけるはずです。よって、デメリット以上にメリットがある方を選ぶのがよいでしょう。
レンタルが向いているケース |
・着用機会が少ない ・子供が成長盛り ・毎回違うドレスを選びたい ・手入れや保管は面倒 |
購入が向いているケース |
・いちいちレンタルするのは手間 ・細部にまでこだわって選びたい ・新品を着させてあげたい ・実物を手元に残しておきたい |
まとめ
今回は、子供の発表会用ドレスについて、サイズや素材などの選び方を解説しました。
せっかくの晴れの舞台ですから、ドレスアップにも気合が入るもの。本文中の注意点を押さえながら、ぜひ親子でドレス選びを楽しんでください。