北の大地「北海道」!
都道府県魅力度ランキングでも毎回上位ですが、音楽の面でも大変魅力的な場所です。

豊かなサウンドは他の支部にはないものがあります。

本当にこの演奏中学生⁉
なんて思うこともしばしばありますよね。

本記事ではそんな北海道支部の中学強豪校を紹介していきます。

案内人

  • 川島光将指揮者・作曲家・編曲家 元・中学高等学校音楽教員、吹奏楽顧問 吹奏楽指導者協会・認定指導員 音楽表現学会会員 K MUSIC GROUP代表 現在はオーケストラ、吹奏楽、合唱、声楽など音楽全般の指導にあたる。

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北斗市立上磯中学校

組曲「展覧会の絵」より/ムソルグスキー

実績

2013年から吹奏楽コンクール全国大会に7回出場。そのうち全て金賞という快挙を達成し、現在も継続中です。

特徴

吹奏楽ファンの間では伝説となっている2013年。現在の顧問である中條淳也先生が赴任して、いきなり全国大会出場となりました。

毎年、超難曲にチャレンジしているため、選曲も注目されていますよね。

ちなみに2021年はチェザリーニ作曲の交響曲第2番《江戸の情景》という、まだ世に知られていなかった作品を演奏し、話題になりました。

コンクールだけでなく定期演奏会もとても好評ですね。演奏会やコンクールが開催されなかった時期はインターネットを活用し、リモート合奏を行うなど常に新しいことにチャレンジしています。

札幌市立清田中学校

ディズニー・アット・ザ・ムービー

実績

吹奏楽コンクール全国大会に5回出場し、そのうち4回銀賞を受賞。2009年から13回支部大会に出場し、そのうち9回金賞という好成績を納めています。

特徴

2017年から3年連続全国大会に出場していたので、2021年も全国大会は間違いないだろうと思われていました。

しかしまさかの支部大会金賞のみで、全国大会に出場できず(もちろん金賞を取るということだけでもすごい事ですけどね)。

そんな波乱があっての2022年です。果たしてどんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。

コンクール以外にも、福祉施設への訪問演奏を積極的に行っているようです。どの学校もそうですが、強豪校ほど地域の皆さまを大切にしていて、また、その地域に愛されているように思われます。素晴らしいですね。

旭川市立永山南中学校

旭川市立永山南中学校吹奏楽部 2020.9.13 in ウェスタンパワーズコンサート

実績

吹奏楽コンクール全国大会に10回出場し、そのうち3回金賞を受賞している吹奏楽強豪校です。
全国大会初出場はなんと1987年!吹奏楽部としても長い歴史のある学校ですね。

2021年は15年ぶりの全国大会出場で話題になりました。

特徴

やはり15年ぶりの全国大会出場はドラマチックだったようですね。地元の新聞にも取り上げられ話題になりました。

また自由曲が「吹奏楽のための神話」というのもかっこいいですね。吹奏楽の古典ともいえる名作で真っ向勝負を挑んだように感じられます。

しばらくコロナで練習が出来ない時期があり、練習再開は地区予選の1ヶ月半前。そこで急遽、自由曲を「吹奏楽のための神話」に変更したそうです。

ピンチをチャンスに変え、見事に全国大会出場を果たした永山南中学校に今後も注目していきましょう。

東神楽町立東神楽中学校

ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲/C.T.スミス

実績

吹奏楽コンクール全国大会の経験はありませんが、支部大会に2012年から出場しており、2017年から全て金賞です。

2022年こそいよいよ全国大会出場なるか…!

特徴

毎年、かなり難解な曲に挑戦していますね。
中学生でこの曲を演奏するなんて…驚きを隠せません。

定期演奏会も毎年開かれ、多くの人を魅了しています。
地元の高校生とのコラボレーションなど、地域全体で吹奏楽を盛り上げようという気持ちが伝わってきますね。

また北海道初となる休眠楽器を活用した「楽器寄附ふるさと納税」を開始したことも話題になりました。

少子化や部活動制限など色々な課題はありますが、吹奏楽に取り組む生徒の皆さんを色々な形で私たちも応援していきたいですね。

札幌市立啓明中学校

札幌市啓明中学校吹奏楽部 2018.9.24 inたきの秋空コンサート

実績

吹奏楽コンクール全国大会の初出場は1999年。これまでに5回出場し、そのうち4回銀賞を受賞しています。

特徴

啓明中学校は歴史が長く、部活動が盛んな学校です。

2021年は惜しくも支部大会金賞のみで代表にはなりませんでしたが、顧問の先生が変わっても素晴らしいサウンドは継承されている様子です。

今年こそは…全国大会復活が期待されます!

函館市立戸倉中学校

コンサート・マーチ「虹色の未来へ」/郷間 幹男

実績

2014年に全国大会に出場し、銅賞を獲得しています。

また、支部大会にはなんと25回も出場しているという、歴史ある強豪校です。

特徴

支部大会では常連校となっていますが、全国大会出場まであと一歩というところで毎回悔しい思いをしています。

戸倉中学校は、吹奏楽コンクールだけでなく、ソロコンやアンサンブルにも力を注いでいる団体です。30回を超える定期演奏会も行っており、「継続は力なり」を愚直に取り組んでいます。

少子化でなかなか部員を確保できない今、あえて少人数、ソロを専門に練習するのも一つの手だと筆者は思います。

今年はどんなスタイルで活動するか。とても楽しみです。

まとめ

中学校の部は高等学校と違い、毎年全国大会が同じ顔ぶれということがありません。どれだけ歴史のある学校でも、急に出場が途絶えてしまうことが多いのが実情です。

そのかわり、今まで聴く機会がなかった学校に出会うことも多々あります。

さあ、今年はいったいどんな団体がどんな素敵な演奏を聴かせてくれるのでしょうか…!楽しみです。