ピアノの発表会で弾きたい曲は?どんな曲を選曲したらいいの?
これなら主役級!かっこいい弾き映えする曲を、ポップス、クラシックの両方から集めました。

案内人

  • うちこ幼少期からピアノ教師の母よりレッスンを受け、音高・音大と進学。在学中からライターとして活動してきました。現在は、ピアノ教師として、子供たちに音楽の楽しさを伝えています。

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ピアノ発表会で弾きたい人気曲【小学生】

ピアノの発表会は、お子さんにとっても、家族にとっても一大イベント。発表会の曲選びは、お子さんのモチベーションにもつながり、とても大切です。せっかく練習して舞台に出るなら、弾き映えするかっこいい曲、楽しい曲を選びましょう!

【初級】ポップスのおすすめ曲7選!

テレビや映画で流れるポップスの曲を「弾いてみたい!」と思うお子さんは多いでしょう。しかし、ポップスは音やリズムが難しいものが多く、小学生の初級者には難易度が高いものです。そこで、初級者でも無理なく学習できて、小学生にも人気のある曲をご紹介します!

名探偵コナン~メイン・テーマ~

名探偵コナン~メイン・テーマ~ / 大野克夫バンド : ピアノ(ソロ) / 初級

・おすすめの理由
子供から大人にまで大人気のアニメ「名探偵コナン」の1曲です。アニメや映画の大事なシーンで毎回流れるメイン・テーマなので、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

・曲のポイント
大人っぽく哀愁漂うメロディが特徴的。謎を解き明かしたラストで流れることが多く、コナンのかっこいい見せ場を象徴する曲です。比較的簡単な音列でありながら、16分音符や符点、シンコペーションを用いたリズムを習得することができるのも、嬉しいポイントです。

【ピアノソロ楽譜】名探偵コナン〜メイン・テーマ〜

パプリカ

パプリカ / Foorin : ピアノソロ初級(ハ長調)

・おすすめの理由
2020年の応援ソングとして大ヒットを記録したパプリカは、今では音楽の教科書にも載っており、国民的ナンバーとなっています。幅広い世代に知られている曲なので、弾けるようになれば友達や家族と一緒に歌うこともでき、楽しみが広がっていくでしょう。

・曲のポイント
優しく明るい曲調でありながら、どこか日本的でノスタルジックな雰囲気のある1曲です。原曲キーは調号が多く難易度が高いので、初級者は、ハ長調のアレンジを選ぶことをおすすめします。メロディーに高低差があるので、高い音域の譜読みの習得につながります。

【ピアノソロ楽譜】パプリカ

パイレーツ・オブ・カリビアン

『彼こそが海賊』ピアノソロ 初級 / ぷりんと楽譜:ディズニー映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』より

・おすすめの理由
特徴的な刻まれたリズムが、冒険へと旅立つ高揚感を思わせるかっこいい1曲。海賊の力強く、勇ましい様子を表現しているので、男の子が弾くのにもぴったりです。
・曲のポイント
一見難しそうに思えますが、繰り返しが多いので、1フレーズをマスターすれば曲の大半を攻略できます。同じ音が多く、比較的譜読みは簡単ではありますが、テンポを上げてスピード感ある演奏にする為には、練習が必要です。

【ピアノソロ楽譜】彼こそが海賊 「パイレーツ・オブ・カリビアン」

さんぽ

さんぽ /久石穣 ☆ソロピアノ初級

・おすすめの理由
今なお幅広い世代に愛され続けている「となりのトトロ」の1曲。思わず笑顔になってしまう、元気いっぱいな曲調は、ピアノ初級者の小学生にぴったりです。スタジオジブリ作品のほとんどの音楽を作曲している久石譲さんの曲は、自然な音の並びが多く、小学生にも学習しやすい曲となっています。
・曲のポイント
「さんぽ」は、メジャーでかわいらしい曲でありながら、初級者の学習教材として非常に優秀です。三連符、符点8分音符、タイを用いたリズムや、適度な臨時記号のついた音など、1曲の中に様々な学びがあります。また、よく知っている曲だからこそ、楽しいウキウキするような曲想をイメージしやすく、表現の勉強にもなります。

【ピアノソロ楽譜】さんぽ(となりのトトロ)

君をのせて

君をのせて / 井上 あずみ : ピアノ(ソロ) / 初級

・おすすめの理由
しっとりとした雰囲気で始まりますが、クライマックス近くでは情熱的な盛り上がりを聴かせてくれます。とてもよくまとまっている曲なので、発表会で弾けば、観客の心をグッとつかむでしょう。

・曲のポイント
緊張感ある2拍3連のイントロに始まり、しっとりと歌い上げるAメロから、盛り上がるサビまで多彩な表現が求められる1曲です。音の難易度はそれほどでもありませんが、全体をまとめるいい勉強になります。

【ピアノソロ楽譜】君をのせて

紅蓮華

紅蓮華 / LiSA : ピアノ(ソロ) / 初級

・おすすめの理由
社会現象にもなった「鬼滅の刃」のオープニング・テーマです。スピード感のある音楽が、とてもかっこいい1曲。原曲は難しいので、初級者が弾く時は、簡単にアレンジされているものを選ぶようにしましょう。

・曲のポイント
楽譜にすると、とても複雑なリズムで出来上がっていますが、聴いたことのある曲なので、チャレンジしやすいでしょう。符点のリズムやタイが多く用いられているので、両手を合わせるタイミングが難しい点が、とてもいい勉強になります。

【ピアノソロ楽譜】紅蓮華

レット・イット・ゴー~ありのままで~

レット・イット・ゴー~ありのままで~ / 松 たか子(初級ピアノソロ)

・おすすめの理由
大ヒットを記録した映画「アナと雪の女王」の1曲。小学生に根強い人気を誇ります。「ありのままの姿を見せよう」という開放感に溢れた曲は、聴いていて清々しい気持ちになりますよね。曲の持つメッセージ性や雰囲気共に、発表会にぴったりです。

・曲のポイント
シンコペーションとタイが多用されており、難しいリズムの習得につながります。また、同じ音が続くので、途中で数が分からなくなってしまうこともしばしば…。拍感やリズムを見失わないように弾くためのいい勉強になります。

【ピアノソロ楽譜】レット・イット・ゴー〜ありのままで〜

【初級】クラシックのおすすめ曲8選!

ピアノを習うなら、やはり王道のクラシックを弾いて欲しいですよね!難しい曲を一生懸命練習したのに、いまいちその凄さが分かってもらえなかった…ということにならないように、初級者の小学生でも華やかに、かっこよく、演奏映えする曲を紹介していきます。

ブルグミュラー【狩り】

狩 「ブルグミュラー25」より

・おすすめの理由
ブルグミュラーの「25の練習曲」の中の、狩りに出かける様子を表現した1曲です。こちらの作品では、狩りを知らせる角笛が近くなったり遠くなったりと、臨場感あふれる表現に引き込まれます。

・曲のポイント
こちらは8分の6拍子で書かれています。8分の6拍子を勉強するのに適した、とてもよい学習教材でもありながら、様々な表情を持っているので表現の幅も広がります。

ブルグミュラー【アラベスク】

アラベスク 「ブルグミュラー25」より [ Arabesque Burgmüller ]

・おすすめの理由
「アラベスク」はブルグミュラーの中で、1番人気のある曲と言っても過言ではないでしょう。アラビア調の主題が、早いテンポで駆け抜けていく、とてもかっこいい、華やかな曲です。

・曲のポイント
譜読みはそこまで難しくないのですが、子供の弱い指でも、かっこいい音が出せるような練習が必要になります。また途中、右手も左手も指をくぐる個所があり、とてもよい学習になります。

エルメンライヒ【つむぎ歌】

紡ぎ歌/エルメンライヒ【お手本演奏】

・おすすめの理由
跳ねるような左手と、生き生きとした主題が特徴的な有名曲。譜読みはそこまで難しくないのに、1曲の中で場面が何度も変わるところも魅力的です。
・曲のポイント
左手のスタッカートの維持と、右手の16分音符の粒をそろえるのが最初のうちは難しいかもしれません。特徴的なリズムや、和音の学習になります。

クレメンティ【ワルツ op.38】

Clementi Waltz Op.38 No.8 クレメンティ ワルツ

・おすすめの理由
流れるような16分音符が軽やかで、かわいらしい1曲です。華やかな舞踏会を思わさせるメロディーに引き込まれます。繰り返し部分が多く譜読みが少ない分、曲を完成させることに集中することができます。

・曲のポイント
比較的、子供でも読みやすい譜面でありながら、発表会で弾くのに充分な長さがあり、華やかに聴かせることができます。指をくぐる16分音符の音型がたくさん出てくるので、指の訓練としても有効です。

ゲール【蝶々】

【ピアノ発表会おすすめ】蝶々 ♫ ゲール / Les Papillons, Gael

・おすすめの理由
ひらひらと舞う蝶々が目に浮かぶような不思議な魅力のある1曲です。アンニュイな和声が大人っぽく、舞台映えします。蝶々の様子が変化していくので、豊かな表現を学びたい人におすすめです。

・曲のポイント
テクニックとしての難易度としてはそこまでではありませんが、おしゃれな和声が使われているため、かっこよく聴かせることができます。途中、イ長調に転調するので、♯の多い調号の勉強にもなります。

【ピアノソロ楽譜】蝶々

湯山昭【いいことがありそう!】

【ピアノ発表会おすすめ】いいことがありそう! ♫ 湯山昭 / Something good may happen!, Akira Yuyama

・おすすめの理由
ウキウキと弾むような、心を浮きたててくれる曲です。曲のテーマも、小学生が弾くのにぴったり!日本人作曲家の作品を選ぶ人は少ないので、玄人好みの選曲で周りと差をつけましょう。

・曲のポイント
楽譜を見ると一見初級者には難しそうに見えるのですが、よく見ると同じ音が続いており、譜読みがしやすくなっています。等身大の小学生の演奏こそ、この曲を惹きたてます。聴きごたえのある1曲です。

ギロック【タランテラ】

ギロック:タランテラ 渡邊智子(ピアノ)

・おすすめの理由
タランテラとはテンポの速い舞曲のことを指します。颯爽とした主題はとてもかっこよく、大人っぽく聴かせることができます。おしゃれな響きが印象に残りやすい1曲です。

・曲のポイント
少ない音で簡潔に書かれているので、比較的譜読みがしやすい曲です。8分の6拍子を舞曲らしくとらえる勉強にもなります。

カバレフスキー【道化師】

【ピアノ発表会おすすめ】道化師 ♫ カバレフスキー / Clowns Op.39-20, Kabalevsky

・おすすめの理由
こちらをからかっている道化師の姿が目に浮かぶ、コケティッシュな魅力があります。スピード感のある曲なので、ばっちりと決まればとてもかっこいい曲です。
・曲のポイント
左手はほぼ同じ音型が続くので、ヘ音記号の譜読みが苦手という子供にも、取り組みやすい曲です。右手の16分音符をかっこよく弾くためには、指の力と支えが求められます。指を育てるのにも適した曲です。

まとめ

発表会で弾いたら、主役になれるような曲を集めてご紹介いたしました。魅力的な作品はたくさんあります。1人1人個性があるように、同じ曲を弾いても十人十色。手の形、その人が持っている音で、各々弾き映えする曲も変わってきます。先生ともよく相談して、素敵な発表会になるような選曲ができるといいですね!