近年、クラシックピアノのしっかりした基礎を持つピアニストがデュオを組み、新たな音楽世界を生み出す「ピアノ連弾ユニット」の活躍が話題です。
今回は、おすすめの5組のデュオユニットについて、プロフィールや人気楽曲動画をご紹介します。
目次
おすすめピアノ連弾ユニット① 姉妹で演奏「Kitri(キトリ)」
「羅針鳥」
いま人気が高まっている注目ユニットは、姉妹によるピアノ連弾ボーカルユニット「Kitri(キトリ)」です。
姉のMona(ボーカル、ピアノ低音部)、妹のHina(コーラス、ピアノ高音部)による歌と演奏は、姉妹だけあって息がぴったり。
二人は幼い頃からクラシックピアノを学び、2015年から音楽活動を開始。自主制作盤が大橋トリオの目にとまり2017年に大橋トリオのプロデュースでアルバム『Opus 0』を発表しました。
以降、華麗なピアノ演奏にのせて、一度聴くとやみつきになる独自の音楽を生み出し、透明感ある歌声も美しくファン層を広げています。
おすすめピアノ連弾ユニット② 新感覚ピアノデュオ「鍵盤男子」
「The future of piano」
幼少からピアノを学ぶため海外に渡り、2015年にアルバム『Piano Love』でメジャー・デビューした人気ピアニスト大井健と、作編曲家として幅広く活躍している中村匡宏がタッグを組んだユニットが「鍵盤男子」です。
2011年にユニット結成、超絶技巧による高速連弾や華やかなコンサート、二人のイケメンぶりがたちまち話題となり、数々のテレビ番組でも取り上げられました。
高度なテクニックを持つ彼らはYouTubeでも、RADWIMPSの「前前前世」、米津玄師「Lemon」、「千本桜」など人気のJ-POPをアレンジして披露しており、「かっこいい!」「ピアノを習いたくなった」と世間の注目を集めています。
おすすめピアノ連弾ユニット③ 兄弟デュオ「レ・フレール」
「On y va !(オニヴァ)」
ピアノ連弾ユニットといえば、真っ先に「レ・フレール」を思い起こす方も多いのではないでしょうか。
斎藤守也(兄)と斎藤圭土(弟)によるピアノデュオ「レ・フレール」は、2002年に活動開始。躍動感あふれる情熱的なライブパフォーマンスで話題になり、2006年にはアルバム『Piano Breaker』でメジャー・デビュー。
数々のテレビ番組で演奏を披露したり、海外公演を行ったりと、現在に至るまでコンスタントに活躍中です。
「レ・フレール」とはフランス語で兄弟という意味。兄の斎藤守也はバラードを得意とし、医療機関や社会福祉施設などでのコンサートやバリアフリー・コンサートをライフワークとしています。
弟の斎藤圭土は日本唯一のブギ・ウギ・ピアニストとして独自の音楽活動を展開。
そんな二人が「レ・フレール」としてステージに上がると胸がスカッとするような華やかな演奏を繰り広げ、観客を魅了するのです。
おすすめピアノ連弾ユニット④ オリジナリティ溢れる音楽性「EIKO+ERIKO」
「glitter」
「EIKO+ERIKO」は米国の名門、バークリー音楽大学を首席で卒業した二人の女性ピアニストによる連弾ユニットです。
バークリーはジャズをメインに学ぶ音楽大学ですが、EIKO、ERIKO共にクラシックの基礎もしっかり学んでいます。
2019年には東京JAZZ2019、佐世保JAZZ祭といったジャズフェスティバルに出演、さらにクラシック、ジャズ、ロックなどジャンルの垣根を越えたオリジナル曲を収録した配信限定の1stアルバム『glitter』をリリースしました。
ドラムとピアノ連弾の組み合わせで迫力がありかっこいい曲ばかり。人気が高まりつつある彼女たちの今後がますます楽しみですね。
おすすめピアノ連弾ユニット⑤ YouTuberピアノユニット「ごぼう」
ロンドンの駅で剣の舞弾いてみた
既にクラシックの場で活躍中の青木沙耶花、山﨑友里によるピアノ連弾ユニットが「ごぼう」です。
二人はYouTubeチャンネルを開設し、日本国内や海外の駅に置かれている「駅ピアノ」でクラシックの名曲を披露した動画をアップするや人気爆発。
「ロンドンの駅で剣の舞弾いてみた」「パリの駅ピアノでトルコ行進曲弾いてみた」は数百万回の再生回数になっています。
ここ数年増えている、誰でも弾けるように設置されている駅ピアノやストリートピアノで楽しそうに連弾する二人の演奏を聴いて、ピアノの魅力に目覚めたファンも多いそうです。
まとめ
今回ご紹介した5組のピアノ連弾ユニットは、確かな下地を持ちながら連弾でしか表現できない演奏を追求しているのが特徴かと思います。
そして何より、動画を試聴しているとピアノの持つ楽しさや未知数の可能性、新鮮な魅力が伝わってきますね。
ピアノを習っているけれど煮詰まってしまった・・・そんな方も、ぜひ彼らの演奏に触れて頂きたいです。
今後、ピアノ連弾ユニット界はますます盛り上がりをみせてゆくかもしれません。