定期演奏会や文化祭などコンサートの締めくくりとして欠かせないのがアンコール曲。
アンコールの語源は、フランス語で「もっと」「もう一度」という意味だそうです。
アンコール曲も含めて演奏会と考えれば、大事な締めくくりの一曲。
足を運んでくれたお客様にも「いい演奏会だった!」と満足して帰っていただきたいですよね。
それゆえ、選曲に迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。
今回はアンコールで盛り上がる吹奏楽曲を10曲ご紹介します。
目次
マーチは盛り上がるアンコール曲の定番
星条旗よ永遠なれ
盛り上がるマーチといえば「星条旗よ永遠なれ」が真っ先に思い浮かびます。
人気の高い吹奏楽アルバム、佐渡裕指揮・シエナウィンドオーケストラの『ブラスの祭典』でも、アンコールの「星条旗よ永遠なれ」で観客の盛り上がりが伝わってきます。
マーチは吹奏楽の基礎でもあり、難易度も比較的低めの曲が多いので、中学生の演奏会のアンコール曲にもぴったりです。
美中の美
「星条旗よ永遠なれ」と同じ作曲者、マーチ王と呼ばれるジョン・フィリップ・スーザの「美中の美」は、メロディー、ハーモニー共にタイトル通り美しく、スーザの楽曲の中でも人気と知名度が高い一曲です。
小編成のバンドにも合いますよ。
アルセナール
ベルギーのヤン・ヴァン・デル・ローストが作曲した人気の高いコンサートマーチ。
華やかさだけではなく、重厚感もあって吹奏楽っていいなぁと泣ける曲。観客の心をわしづかみにすることでしょう。
五月の風
真島俊夫が作曲した1997年度吹奏楽コンクール課題曲。8分の6拍子のマーチです。
まさに五月に吹く風のような爽やかな曲調で、会場が心地良さに包まれることでしょう。
吹奏楽コンクール課題曲には毎年のようにマーチが入っており、まさにアンコール曲の宝庫です。
「五月の風」のほかにも、「スター・パズル・マーチ」「K点を越えて」「ポップス・マーチ すてきな日々」などたくさんの人気曲があるので、過去の課題曲から探してみるのもいいかもしれませんね。
定番のポップスで盛り上がろう
ここではアンコールにぴったりなポップスの曲をご紹介します。
宝島
アンコール曲で盛り上がるポップスといえば、真っ先に思いつくのがT-SQUAREの曲で、真島俊夫編曲の「宝島」でしょう。
会場のお客さんも、これを聞きたいと思っている人は多いはず。
最後は全員一体となって盛り上がれること間違いない曲です。
あまちゃんオープニングテーマ
大友良英作曲、朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のオープニングテーマは、心弾む軽快な曲調と流麗な中間部が魅力的で、パーカッションも賑やかに加わって盛り上がるところがアンコールにピッタリです。
短い曲なので、アンコール曲を2曲演奏する場合にも良いかもしれませんね。
オーメンズ・オブ・ラブ
1976年結成、メンバーチェンジを繰り返しながら現在まで絶大な人気を誇るフュージョンバンドT-SQUARE。
ポップで聴きやすく軽快な曲が数多いことから、吹奏楽の世界でも「宝島」をはじめ、F1グランプリのテーマとして人気を誇った「TRUTH」など数々の曲が長年親しまれてきました。
今回は「宝島」同様、軽快で美しいメロディーが特徴の「オーメンズ・オブ・ラブ」をご紹介します。
タイトルの意味は恋の予感。演奏者も聴衆も初々しいキラキラした気持ちを思い出しながら楽しめることでしょう。
GUTS!
2020年末で活動休止を発表した人気アイドルグループ嵐。
彼ら5人が揃う姿を見られるのも今年いっぱいと惜しむ声も多い中で、中学生・高校生に絶大な人気を誇る彼らの曲も吹奏楽コンサートの定番です。
アンコールには元気いっぱいでかっこいい「GUTS!」や「ワイルド アット ハート」「サクラ咲ケ」などが合いそうですね。
エルクンバンチェロ
華やかに盛り上がるかっこいい曲で演奏会を締めくくりたい!そう考えているならラテンがおすすめ。
中でも人気が高いのは「エルクンバンチェロ」。情熱的に盛り上がる管楽器セクション、ラテンパーカッションが大活躍。
最初から最後までアップテンポの曲調に、演奏者も聴衆も一体となって熱くなれるおすすめ曲です。他にはラテンなら「ブラジル」や「コパカバーナ」も定番ですね。
ポップス描写曲「メイン・ストリートで」
「宝島」と並ぶ吹奏楽の人気曲といえば「ディスコキッド」。アンコールでも定番です。
実はこの「メイン・ストリートで」も、「ディスコキッド」同様、昭和の吹奏楽コンクール課題曲です。
数多くの吹奏楽作品を作編曲して「吹奏楽ポップスの父」と呼ばれた岩井直溥の作品で、44年前の課題曲という古さを感じさせない美しく楽しい曲です。
クラシックの小品も定番
クラシックの作曲家が作った小品にもアンコールで盛り上がる曲がたくさんあります。
ここではルロイ・アンダーソンとジョージ・ガーシュウィンの曲をご紹介します。
舞踏会の美女
アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンの作品はオーケストラでも吹奏楽でも広く親しまれており、「シンコペイテッド・クロック」「トランペット吹きの休日」「そりすべり」などは聴いたことのある方が多いと思います。
この「舞踏会の美女」は美しい優雅なワルツで、アンコール曲にもぴったりです。
ストライク・アップ・ザ・バンド
「ラプソディー・イン・ブルー」で知られるアメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンのミュージカル曲です。
ガーシュウィンはクラシック、ポピュラー音楽の両面で活躍しており、この曲はジャズテイストの明るい曲で、ビッグバンド編成のアンコール曲にも合いそうですね。
まとめ
ここでは10曲のアンコールで盛り上がる吹奏楽曲をご紹介しましたが、まだまだ盛り上がるかっこいい曲、泣ける曲はたくさんあります。
アンコールで演奏時間が長すぎると、聴衆も少し疲れてしまう可能性があるので、3~5分ぐらいの曲がちょうど良いでしょう。
ぜひアンコールも含めて良い演奏会を皆さんで作り上げて下さいね。