国内最大規模のピアノコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」。

YouTuber「かてぃん」こと角野隼斗氏、近ごろ活躍著しい亀井聖矢氏らが特級グランプリを受賞したニュースで、名前だけでも聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

そんな本大会について、今回は2022年度の情報を詳しく紹介します。

ピティナ・ピアノコンペティションとは?

ピティナ・ピアノコンペティションとは、優れた音楽的才能の発掘や育成、指導法の研鑽などを趣旨としたピアノコンクールで、一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会が主催しています。

前身であるPTNAヤングピアニスト・コンペティションが1977年に開催され、後に「ピティナ・ピアノコンペティション」へ改称されました。

同大会の大きな特徴は、未就学児から大人までの幅広い年齢層で、幅広い部門を展開していることです。これにより参加者が年々増加し、近年では毎年のべ45,000組以上が参加する、国内最大規模のコンクールへと成長しています。

全国決勝大会を目指す、最難関のソロ部門「特級グランプリ」に憧れるなど、ピアノを習う人にとって目標と向上心を持つきっかけにもなっている大会です。

ピティナ・ピアノコンペティションのレベル

全国大会で優秀な成績を収めると、後援・褒賞協力団体からの表彰のほか、協賛音楽大学の入学金免除といったさまざまな特典を得られることもあり、レベルは年々高くなる一方です。

また、最上位である特級グランプリについては「国際コンクールに最も近い国内コンクール」を掲げるだけあり、国内でもトップクラスのレベルを誇ります。

ピティナ・ピアノコンペティション|2021年度の結果

2018年度(第42回)~2021年度(第45回)までの特級グランプリ受賞者をご紹介します。

野村 友里愛|2021年度(第45回)

<Profile>
5歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会において、2015年B級金賞、2016年C級ベスト賞、2018年Jr.G級ベスト賞、2019年F級金賞及び聖徳大学川並弘昭賞を受賞。
これまでに服部浩美氏、本村久子氏に師事。現在は関本昌平氏に師事。

引用元:ピティナ・ピアノコンペティション公式サイト(2021出場者|コンペティション)

尾城 杏奈|2020年度(第44回)

<Profile>
全日本学生音楽コンクールにて、小学校の部東京大会第1位、中学校の部全国大会第1位、併せて野村賞、井口愛子賞、音楽奨励賞を受賞。
これまでに、トルン交響楽団(ポーランド)、藝大フィルハーモニア管弦楽団、東京交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。

引用元:尾城 杏奈 / Ojiro, Anna – ピティナ・ピアノ曲事典

亀井 聖矢|2019年度(第43回)

<Profile>
2001年生まれ。4歳よりピアノを始める。
第88回日本音楽コンクールピアノ部門 第1位及び岩谷賞(聴衆賞)、増沢賞、野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞、アルゲリッチ芸術振興財団賞、第43回ピティナ・ピアノコンペティション特級 グランプリ及び聴衆賞、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞、第9回福田靖子賞、第6回アリオン桐朋音楽賞、他受賞。

引用元:亀井 聖矢 / Kamei, Masaya – ピティナ・ピアノ曲事典

角野 隼斗|2018年度(第42回)

<Profile>
2018年、ピティナピアノコンペティション特級グランプリ、及び文部科学大臣賞、スタインウェイ賞の受賞をきっかけに、本格的に音楽活動を始める。 2019年、リヨン国際ピアノコンクール第3位。 2017年、ショパン国際コンクール in ASIA 大学・一般部門アジア大会にて金賞受賞、その他受賞多数。

引用元:角野 隼斗 / Sumino, Hayato – ピティナ・ピアノ曲事典

2022年には第45回ピティナ・ピアノコンペティションが開催!

ピティナ・ピアノコンペティションは、2022年に第45回を迎えます。ここからは、大会の詳細を紹介していきます。

開催部門は3つ

ピティナ・ピアノコンペティションの開催部門は3つに分かれています。部門の中でも段階が細かく分かれており、少々煩雑なので、詳細を公式サイトでもご確認ください。

部門 概要
ソロ部門 未就学児から成人までを対象とした11段階(A2~G級、Pre特級、特級)からなる部門
デュオ部門 連弾初級~連弾上級、2台ピアノ初級~上級の全9段階からなる部門
グランミューズ部門 中学3年生以上のピアノ愛好者が対象。生涯に渡りピアノ学習を推進し続ける一助となることを目指して1990年に創設された部門

2022年度ピティナ・ピアノコンペティションの日程

ここからは、2022年度大会の日程を紹介します。

地区予選

地区予選は、全国各地で長期にわたって開催されます。詳細は公式サイトを確認してください。

地区本選

地区本選は、各地域の合計71箇所で開催されます。こちらの詳細についても、公式サイトをご覧ください。

全国大会

部門 開催日 会場
特級セミファイナル 8月14日(日) 第一生命ホール
ソロ部門G級 8月15日(月)
ソロ部門Pre特級 8月16日(火)
ソロ部門Jr.G級 8月18日(木)
ソロ部門F級① 8月19日(金)
ソロ部門F級② 8月20日(土)
特級ファイナル 8月17日(水) サントリーホール
ソロ部門A1級 8月18日(木) よみうり大手町ホール 
ソロ部門B級① 8月19日(金)
ソロ部門B級② 8月20日(土)
ソロ部門D級① 8月18日(木) 東京オペラシティリサイタルホール
ソロ部門D級② 8月19日(金)
ソロ部門C級① 8月20日(土)
ソロ部門C級② 8月21日(日)
ソロ部門E級① 8月18日(木) 浦安音楽ホール コンサートホール
ソロ部門E級② 8月19日(金)
デュオ部門(連弾中・上級) 8月18日(木) 浜離宮朝日ホール
デュオ部門(連弾初級) 8月19日(金)
入賞者記念コンサート(A2級) 8月18日(木) としま区民センター多目的ホール
グランミューズ部門(Y・J・C) 8月20日(土) 王子ホール 
グランミューズ部門(A・B・D) 8月21日(日)

入賞者記念コンサート

各部門の上位数名による入賞者記念コンサートが、下記の日程で開催予定です。

部門 開催日 会場
グランミューズ部門 2023年2月18日(土)  王子ホール
特級部門 2023年2月19日(日) 浦安音楽ホール
ソロ・デュオ部門 2023年3月26日(日) 第一生命ホール

2022年度ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲

2022年度ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲は、部門や段階ごとに細かく分かれています。詳細は公式サイトをご確認ください。

2022年度ピティナ・ピアノコンペティションのチケット情報

2次予選からは、一般客の参加も可能になっています。日程と会場は次の通り。

◆2次予選

日時 2022年7月26日(火)7月27日(水)
会場 東大和市民会館ハミングホール大ホール

◆3次予選

日時 2022年7月29日(金)
会場 東大和市民会館ハミングホール大ホール

◆特級セミファイナル

日時 2022年8月14日(日)

午前の部10:30開演

午後の部14:45開演(予定)

会場 第一生命ホール(全席指定)

◆特級ファイナル

日時 2022年 8月17日(水) 

16:30開演

会場 サントリーホール(7/7チケット予約開始)

チケット情報については、公式サイトと予約サイトの情報をご確認ください。
*新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、開催方針が変更になることもあり得ます。

2022年度ピティナ・ピアノコンペティションの結果

本大会の結果については、分かり次第当サイトにてお伝えする予定です。

まとめ

毎年のべ45,000組以上が参加する、国内有数の規模を誇るピティナ・ピアノコンペティション。各部門の中で細かく段階分けされていて、ピアノ学習者であれば生涯にわたって出場できます。この点から、運営が音楽を楽しむことを応援してくれているのが伝わってきますね。
今年はどんな素晴らしい演奏が聴けるのか。夏真っ盛りに開催されるピティナ・ピアノコンペティションに注目してみてはいかがでしょうか。