楽譜や教本を用意することなく、ピアノを練習できると評判のスマホアプリ「フローキー(flowkey)」。収録曲やレッスン内容が充実していて、独学にもピッタリです。
そこで今回は有料プランの体験レポートをご紹介!筆者が気になった点には、flowkeyの担当者からコメントをいただいています。
導入を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

フローキー(flowkey)とは?

flowkeyとは、ドイツで開発されたピアノ独学アプリのこと。ピアノの基礎を学べる充実したプログラムと、流行りのJ-POPも含めた1,500以上の収録曲が魅力です。

flowkeyには無料版と有料版があり、有料版にはよりたくさんの曲と学習コースが用意されています。詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

flowkey体験レポート~導入編~

ここからは、flowkeyの体験レポートをお伝えしていきます。
筆者は今回スマホで利用していますが、PCでも動作可能ですので、みなさんも使いやすい方を選んでくださいね。それではまず導入から。

インストールを終えてアプリを起動すると、チュートリアルが表示されます。内容は簡単で、使い方の説明動画を観た後にマイクをオンにするだけです。具体的な手順は以下のようになります。

①アプリの初回起動後、表示されるチュートリアル画面の「見せてください」をタップ。動画で使い方を確認する

②動画を見終わると以下の画面が出るので「今すぐ始める」をタップ

③「マイクをオンにする」をタップ

④マイクへのアクセスについて「OK」を押す

これでマイクが音を認識するようになり、練習開始ができます。表示に合わせてタップするだけなので、非常にスムーズでした。

また、MIDIキーボードを使う場合は、ケーブルでスマホ(またはパソコン)とキーボードを接続し、アプリ内でMIDI接続を選ぶようにしましょう。道具を用意する手間はかかりますが、接続自体は簡単です。

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flowkey体験レポート~練習モード編~

練習モードでは、好きな曲を選んで練習できます。カテゴリーやレベルは以下のようになっています。

【19種類のカテゴリー】

クラシック

J-POP&K-POP

ゲーム音楽

子供向け

映画&テレビ

ロマンティック

人気ポップ

ジャズ

名曲

ハッピー

ロック

スムーズ

グルービー

メランコリー

クリスマス

トラディショナル

R&B

エネルギッシュ

メロー

【4種類のレベル分け】

  • 初心者
  • 中級者
  • 上級者
  • プロ

操作方法


次に、練習モードの操作方法をご紹介します。今回は、スマホを電子ピアノの譜面台の上に設置して練習してみました。操作は以下のように行います。

①練習モードに入り、左下の「曲」を押すと楽曲を選べるので、練習したいものをタップ

レベル別に曲を選びたい場合は、最上部の初心者・中級者・上級者・プロの中から自分に合ったものをタップしましょう。また、曲画像左上の△マークは、色ごとにレベルを表しています。緑=初心者レベル、黄色=中級者レベルなど。

②再生ボタンを押すと曲がスタート。楽譜は全自動でスクロールされます。
デフォルトの状態だと、どんどん自動で曲が進んでいきます。自分のペースで練習したいときは、以下の赤丸で囲んである部分をタップしましょう。

タップすると、次の画面が出ます。

待機モードでは正しく弾けるまで曲が進みません。50%と75%のスロー再生では、通常よりも遅いテンポで練習できます。
片手ずつ練習したい場合は、画面右上の手のひらのマークをタップしましょう。

曲の一部を集中的に練習したいときは、以下の赤丸で囲ったボタンを押すと、練習箇所を指定できます。

flowkeyでは、最初に簡単な操作説明の動画がありますが、練習モードに関する説明はどこにもありません。自分でタップしながら機能を確認していく形になっています。

そのため、初めて使う方は少し混乱してしまうかもしれません。

収録曲や難易度

収録曲には「エリーゼのために」「月光」などの定番クラシック曲から、ジョンレノンの「imagine」や、映画・天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」まで、幅広い作品があります。全1,500曲以上もあり、飽きることはありませんでした

知っている曲ばかりで、楽しみながら練習できたところも良かったです。難易度は初級~プロまで幅広く選べますが、ピアノ未経験の方には初級でも少し難しいかもしれません。

しかし、全く弾けない曲であっても待機モードやスロー再生を活用することにより、だんだんと弾けるようになってきます。実際、筆者はブラームスの「子守歌」に苦戦していましたが、弾けない場所を指定してゆっくり練習していくうちに弾けるようになりました!

最初は誰でも弾けないものです。根気強く継続するのが大切ですね。

flowkey体験レポート~レッスンモード編~

レッスンモードでは、所定のカリキュラムに従ってピアノの基礎を学べます。有料プランで利用できるレッスンモードは、大きく分けて3種類あります。

【初心者コース】
・ピアノに触れてみよう(8レッスン)
・両手で弾く練習(7レッスン)
・中級ピアノテクニック(7レッスン)

【読譜&音階の練習】
・読譜の練習(8レッスン)
・音階(10レッスン)
・音階Ⅱ(12レッスン)

【コード&即興演奏】
・コードをマスターする(6レッスン)
・コードを使った即興演奏(6レッスン)

レッスンモードを使うには、画面右下の「コース」を押します。すると、以下の画面から好きなカリキュラムを選べます。

操作の流れは以下のとおり。

①カリキュラムを選び、再生ボタンを押して見本演奏を聴く

②実際に弾いて練習する

③上手く弾けなかったら「復習する」を押して何度でも練習できる

「初心者コース」や「読譜&音階の練習」の学習内容は、正直かなり簡単です。音楽に触れたことがある方であれば、つまらなく感じるかもしれません。しかし、まったく音楽知識がない場合には、基礎中の基礎を押さえる上で大いに役立つはずです。新しい知識には必ず動画で説明が入るのも嬉しいポイント。

コード&即興演奏のコースでは、転回形や四和音のほか、伴奏パターンやポップスタイルの即興演奏まであり、レベルの高い内容を学習できます。クラシック知識がある筆者でも、ジャズやポップスの伴奏パターンは知らなったので、たくさんの学びがありました。

いずれにせよ、自分のレベルに合わせて学習内容を決められるため、長期にわたって活用できるカリキュラムになっているといえます。

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フローキーのよかったところ

ここからは、実際にflowkeyを体験してよかったところを紹介します。

練習モードが充実している

1つめは、練習モードが充実している点。テンポの変更に加え、片手だけの練習や練習箇所の指定など、自分で内容をカスタマイズ可能なため、効率よく練習できます。収録曲も多く「もうやることがない…」なんてことにはならないでしょう。次から次に、やりたい曲が見つかるはずです。

基礎から応用まで幅広く学べる

レッスンモードでは、基礎から応用まで幅広く学ぶことができました。
基礎コースには楽譜の読み方や基本的な弾き方などが用意されていて、ピアノ経験がなくても安心して学べます。応用編では即興やコードについても学べ、3年以上ピアノ経験がある筆者も非常に勉強になる内容でした。

動画教材と見本演奏があるのも良いですね。理解しやすくなりますし、自分の演奏が正しいかどうかの確認にも使えます。

指番号や手の形を確認できる

3つめは、指番号や手の形を確認しながら弾けること。1人で練習していても、綺麗なフォームで正しく弾けるようになるでしょう。
実際にflowkeyを使っている中で、指がうまく回らないときにお手本を真似して弾くと、綺麗にできたことがありました。独学でも十分にピアノを学べると実感しました

flowkeyの改善してほしいところ

魅力がたくさんあるflowkeyですが、改善してほしいところもいくつかあります。これらの点について、flowkeyの担当者さんに質問してみました。

音声認識の精度

音声認識の精度はかなり高いと感じましたが、たまに認識されないことも。とくに、高音のミが認識されづらかったです。何度か弾いているうちに症状は治りましたが、精度の不安定さは気になります。

[flowkey担当者]
音声認識機能に関しましては、日々開発とアップデートを重ねております。そのため、アプリは常に最新バージョンにアップデートすることをおすすめします。また、アコースティックピアノ以外でご利用の場合は、MIDI接続をすると、かなり正確に音が認識できるようになっております。

ペダルや強弱の指示がない

flowkeyの楽譜にはペダルや強弱記号、発想記号がないため、ピアノを専門的に学びたい方には物足りないかもしれません。特にペダルは、ピアノを弾くときに必須となる指示なので非常に重要です。
ピアノを音楽的に弾けるようになりたい方にも対応した楽譜だといいなと感じました。

[flowkey担当者]
ご指摘ありがとうございます。ペダルについても様々なユーザーの方にご意見をいただいております。今後コースなどでペダルの踏み方についても学べるよう、開発を検討予定です。

Flowkeyの担当者様には、率直な質問に真摯に対応していただきました。どれも前向きな回答だったので、アプリならではの強みである、今後のアップデートに期待できそうです。

flowkeyの評判・レビュー

flowkeyユーザーから寄せられた評判やレビューを調べてみました。

自分で練習方法が選択できて初心者にはわかりやすいです。
引用:Google Playレビュー
他に導入の練習をするアプリがないから助かった。
引用:Google Playレビュー
ピアノを練習するには最適のアプリです。曲の種類も多く、楽しく学べます。10年ほどピアノを練習していませんでしたが、このアプリのおかげでまたピアノを学ぶのが楽しくなりました。
引用:Google Playレビュー
説明が少なくて、よく理解できない
引用:Google Playレビュー
midiキーボードだと入力を認識はするけど音は鳴らない? 他の類似アプリだとmidiキーボードでも音を鳴らしてくれる。
引用:Google Playレビュー

flowkeyのレビューには、ピアノ初心者の方やブランクがある方からの肯定的な意見が多くありました。やはり丁寧なコース分けや練習モードの充実が魅力といえそうです。
一方で、内容がよく理解できなかったり音が鳴らなかったりと、マイナスなレビューも。説明の足りなさや音声認識の甘さには課題があると感じました。

flowkey無料版・有料版は何が違う?

次に、flowkeyの無料版と有料版の違いを紹介します。今回は、無料版を使ったあとすぐに有料プランを使用したため、違いがよく分かりました。

練習できる曲数

無料版と有料版だと、練習モードで弾ける曲数が大きく異なります。無料版は8曲なのに対し、有料版は1,500曲以上にもなります。

無料版で選べるのは以下の8曲です。

  1. 平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番前奏曲とフーガ
  2. 月の光
  3. 白鳥の湖
  4. 歓喜の歌
  5. アメイジング・グレイス
  6. ブラームスの子守歌
  7. ハッピーバースデートゥーユー
  8. さらば恋人よ

ただし、練習モードのカスタマイズ内容はどちらも変わりません。

レッスンモードの数

レッスンモードの内容は、それぞれ次のようになっています。

レッスンモード比較一覧表

無料版

有料版

レッスンモードの内容

・ピアノにふれてみよう

・両手で弾く練習

・中級ピアノテクニック

・音階

・コードをマスターする

・ピアノにふれてみよう

・両手で弾く練習

・中級ピアノテクニック

・音階

・コードをマスターする

・読譜の練習

・音階Ⅱ

・コードを使った即興演奏

有料プランを利用すると、読譜の読み方や調号が多い音階の練習、実践的な即興演奏などを学べます。もちろん有料版の方が学べることは多いものの、初心者の方であれば無料版でも十分に知識を身につけられるでしょう。

flowkeyを試してみよう!

さまざまな練習方法を選択でき、収録曲も充実しているflowkey。ピアノ独学にはピッタリで、無料版でも基礎的なことを学べます。

興味のある方は、まず無料版を試してみてはいかがでしょうか。
有料版でも一週間のお試し期間がありますので、気軽に始めてみましょう!

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