出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤 俊一)が主催する「出光音楽賞」の第30回受賞式典と受賞記念コンサート(ガラコンサート)が、8月24日(火)に東京オペラシティコンサートホールにて開催された。
受賞式典では、今回の受賞者である佐藤晴真(チェロ)、服部百音(ヴァイオリン)、藤田真央 (ピアノ)の3名が表彰された。
続くガラコンサートは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客での開催となったが、若き音楽家たちが力強い熱のこもった演奏を披露した。
本コンサートの模様は、9月25日(土)の「題名のない音楽会」(テレビ朝日系列、土曜朝10:00~10:30)にて放映される予定。(一部地域で放送時間が異なります。)
第30回出光音楽賞受賞者プロフィール
■佐藤 晴馬(さとう はるま/チェロ)
1998年名古屋市生まれ。受賞時22歳。
2019年、ミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門において日本人として初めて優勝。18年にはルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位および特別賞を受賞した。第83回日本音楽コンクールチェロ部門第1位および徳永賞・黒柳賞など受賞多数。国内外の主要オーケストラと共演しており、今後もプラハ放送響などと共演予定。リサイタル、室内楽でも好評を博している。20年11月には、名門ドイツ・グラモフォンよりデビューアルバムとなる『The Senses~ブラームス作品集~』をリリース。第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第30回出光音楽賞受賞。現在、ベルリン芸術大学在学中。使用楽器は宗次コレクション貸与のE. ロッカ1903年。
■服部 百音(はっとり もね/ヴァイオリン)
1999年生まれ。受賞時20歳。東京都出身。
5歳よりヴァイオリンを始め、8歳でオーケストラと初共演。2009年にポーランドでのリピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールで史上最年少第1位を受賞。その後も多数の国際コンクールのグランプリを受賞。そして国内でも数々の名だたる音楽賞を受賞している。現在は、著名オーケストラ、指揮者と共演を重ね、国内、海外でも様々な演奏活動を行っている。21年3月に桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを修了。本年6月には、第2作となる最新CD『リサイタル』を発売。使用楽器は日本ヴァイオリンより特別貸与のグァルネリ・デル・ジェス。ロームミュージックファンデーション奨学生。
■藤田 真央(ふじた まお/ピアノ)
1998年東京生まれ。受賞時21歳。
2019年6月、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。聴衆から熱狂的に支持され、ネット配信を通じて世界中に注目された。最後のガラ公演では、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演。喝采を浴びた。2017年18歳で、第27回クララ・ハスキ ル国際ピアノ・コンクールで優勝。2020/2021シーズンは、ミュンヘン・フィルとの共演、ヴェルビエ音楽祭での《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会(5回)》などに出演。国内ではオーケストラとの共演、各地でのリサイタルとともに、春からは3年5回にわたり行う《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会》をスタートする。